私を採用した時の人事部長だった人が、子会社の社長となりたびたび職場に来るようになった。
「来るたびに目立たなくなってる。部長につぶされてるんちゃうか?」
と私を見るなりいつも通り大声で言ってたけど、部署的にシャレにならんくて一瞬場が凍った。
側にいた取締役が上手いこと言って場をなごませてくれてひと安心。


部長が取締役にこないだの件のことを言ったのか知らないけど
口は上手いはずなのにまだ若い部長が黙ったのを察して
余裕のある返しをするあたりはさすがやと思う。彼は部長が伝説的にやんちゃな平やったころから
ずっと営業の統括部長をしてた。押さえを効かせられる人っていうのは彼のことを言うんやと思った。


私が彼らに対してギャーギャー騒いで発覚した訳ではなかった。
だから一層こたえたのかもしれない。悪いなぁ…。


いちいち文句を言わなかったり、黙るようになったのは
確かに新入社員の存在とか周囲の業務量を見て遠慮したとこもあったけど
単なる早とちりとかわがままの可能性が結構あったり
上司の言動はいったん自分の中で飲みこんで解釈した方がいいと分かったのもある。


それを伝える機会があるかどうかは分からないし、気恥かしいから
最近フランス人のせいでちょっとピリピリ気味の部長と上司を
きっちりサポートしようと思う。何だかんだ言って業務量が増えても数週間で慣れてしまうし。