嘘のようなホントの話。
前にどこかに書いた気がするけど…ここやったか忘れた(…)


私の妹は、小学校5年生くらいまで、大の猫嫌いでした。
というのも、彼女が2〜3歳の頃、なぜか「生物の眼球を触りたい」という
危険な欲求にとらわれ、近所の野良猫の目玉を狙い、腕に噛みつかれたから(当然)
なので10年近く我が家で猫は禁忌になっていました。そこに1匹の黒猫ちゃん登場。


ある日突然現れた彼女は、毎日家の玄関前に居座るようになり
そのうち引き戸の玄関を開けて家に侵入。あろうことか妹の枕で就寝することもありました。
しかしツヤツヤ黒毛に赤いサテンっぽい素材の首輪と金の鈴というステキな様相だけでなく
精神的にもなかなかできた奴で、何をしても噛まないし引っ掻かない。あまり鳴かない。
ここで妹の恐怖心はかなり軽減されました。


あんまり頻繁に来るし、冬だったということもあり遂に正式に家に上げてあげることになっても
大人しいしキレイやしご飯はほとんどいらない、トイレも外で済ましてくるしのいい子ぶり。
妹だけでなく、もともと動物好きやった家族全員が猫好きになりました。


で、そんな生活がしばらく続いた後、その猫は姿を消しました。
もともとの飼い主のところに帰ったのかどうかは定かではないけど
とにかくそれほど家族の手をわずらわすことなく妹の猫恐怖症を治しての退場。
ある種仕事人的なワザを感じました。


かくして実家には今も猫がのん気に暮らしてます。彼女は高校の同級生が拾ってきました。