上司観察日記:
彼の言動が、彼のというより技術の人たちの性質なのかもしれないと思い始めた。
例えば共用のファイルはそれが(うちの営業的には聖域*1である)価格表やコードリストであっても
もっと使いやすいやり方があると思えば自分のPCに落としてカスタマイズする。
(管理の人だと割と全体を意識するから、大もとを変えようとする。営業は多分管理の人とかに依頼する)
(常にオリジナルを参照してないと何となく不安)


技術部のエンジニアたちは、限られた社内システムを使い回すため
個人でプログラムを作って、定期的にシステムにアクセスして抽出させたりする
そんな営業側から見たら考えもつかないようなことをしてる。思考の構造がもとから違うのかもしれない。
(営業は原始的に、システムを交替で使ってる。そもそも違う用途に使うし、他に管理する物が多すぎる)


そして彼らの知識は正しい。基本は図面による指示をもとにしてるから、問いに対する答えが明確。
営業だと正しいことが不正解なことが往々にしてある。
そやから上司は正しいことを言って波風を立ててしまうことがある。
営業はすごい人だと、無理難題を口車ひとつで可能に変えてしまう。基本的に断らない。
上司は今持ってる仕事量から計算して無理なことは無理と言ってしまう。
(生産だと物理的に無理なことが多く、また違う視点が出てくる)


あと、たとえ部下であっても、仕事の能力面では相手を一人前として認めてしまってる。
新入社員でもない限りは、指示というよりは意見レベルのことしか言わない。
これが適当なんやなくて彼なりの敬意の払い方なのかもっていうのに気付くまでにだいぶかかった。


あれだけ知識も能力もあるのに、口下手なところがあるのが…。
今日もあまりに我関せず的に聞こえることを言われてキーボードを投げそうになりました。
多少誇張や嘘があっても、人の気を持たせたり、うまく乗せてしまえるくらいでないと
話術の塊みたいなえらいさんに、うまく使われてしまうだけな気がする。
ずっと技術畑やったから、損得勘定も疎いし。もったいない。


なんて技術も知識も話術もないのに言ってみる。
メーカーは、経営本部、営業、技術、生産の全然性質の違う人たちがドタバタしてて楽しいです。

*1:共有フォルダに入っていて、たまに権限のある人が予告なしに更新するから。